型取り用シリコンについて考えてみる。
今まで使ってきたシリコンですが、いろんな種類の物を使い、特性などがあまりにも
たくさんあり頭が混乱しそうですのでちょっとまとめてみたいと思います。







ビージェイのHG-017です。
流動性は高めでシリコン硬度は中位かな?
引き裂き強度は中の下かな。
普通に使う分にはまったく問題ない
性能のシリコンだと思われます。
硬化剤が色付きなので混ぜる際に重宝します。
主剤はちょいグレーっぽく混合後はピンク色。
GE東芝シリコーンのTSE350です。
流動性はまあまあ、シリコン硬度は固め。
引き裂き強度は中の下って感じかな。
こいつも普通の型取りには問題ない感じ。
シリコン色は白色、混合後も白色。
旭化成ワッカーシリコーンのエラストジル
M4503です。
流動性はかなり悪い。シリコン硬度は柔らかめ。
引き裂き強度は強力。逆テーパー型に最適。
主剤は白色、混合後も白色。
シリコンを買う際にいろんなHPをまわって価格を調べた結果、信越シリコンは
少々高めですね。
他のメーカーとしてはダウコーニング社のシラスコンRTV8000、8600なども
あります。
RTV8000の方が伸び 率180%でバイエル(東芝)シロプレン相当の硬さ、
RTV8600が 500%ですが、2種類を混合して自由に硬さを調節できます。
例えば、 精度の必要な時はRTV8000単独使用、ガレージキット等の
アンダーカ ットの多い場合は1対1で混合、逆テーパーのきつい物を抜く時には
RTV8600のみ使用と言った使い方ができます。

旭化成ワッカー社のRTVシリコーン(型取り用)成分表
メーカーHPより拝借。

ビージェイさんのシリコンでまだ使っていない「SG-070」、「SG-020」を手に入れてみました。
HPの説明では固めで流動性に優れたSG−070と柔らかめで逆テーパーに良いSG−020を
レンズの複製に利用しようかと2kgづつ購入しましたが、某HPで気になる話題を発見。
実はオリジナルシリコンと言っているが実はワッカー社のシリコンの缶にビージェイのシールを
張っただけの物だとか・・・
ちょっと怖いもの見たさで検証してみました。
シールを剥がして見ると実はワッカー社のM8017でした。
こちらはM8012でした。
上の成分表を見ても解るとおりレンズ内部の逆テーパーに使用していたM4503は硬度25、伸び350、引き裂き20以上とあります。
M8012で代用しようとすると硬度45、伸び180、引き裂き7では心もとないです。M8017の硬さは50、伸び130、引き裂き4も少々
心配な性質ですね。
そこで考えたのがメーカーに直接小売りをしてくれないかとお願いしてみたところ、個人でも卸す事は出来ないとのご返事。
商社さんを紹介していただき小売りを実現する事が出来ました。
いろいろと質問をしていくうちに表の右側にある縮合型、付加型の違いがどのようなものか?などいろいろと教えていただきました。
私の使用したい逆テーパーのレンズ内側に使用したい柔らかめで引き裂き強度に優れ、伸び率が良いのを考えると
M4503の性質に近い付加型はM4601が考えられます。
レンズの外側は型崩れしない様に少々固めで、ある程度の伸びと引き裂き強度もあるのを考えるとどんなのがいいか
かなり迷いましたが、外側からエポキシ樹脂のエアが見て取れる高透明タイプのM4647がいい感じですね。
ですが、M4647は粘度を見てみると表では90000と書いてあります。M4503でさえエア抜きをかなり手間取ったのを
考えると粘度90000はM4503の倍の粘度ですね。
これは真空脱泡機を所有している型抜き屋などで使われる事が多そうなシリコンだと考えます。
しかも、透明ですので光硬化型の樹脂などに普段使われます。
このM4647を空気を入れずに固める事が出来るのか少々不安ですが実験的要素も含め、手に入れて型取りを行ってみたいと
思います。
以前、M4503を2kg程手に入れて新たに型を作り、エポキシ用に製作したんですが、温度管理?(多分)を間違え型に張り付いて
使用不可になってしまったので新しく作り直すのが今回の企画です。
続きはシリコン2で実験します。